2013年12月24日火曜日

日本に於けるバーニーズ事情


日本にバーニーズが輸入されて30年近くに成りますがアメリカやヨーロッパのバーニーズと比較するとボディーバランス、テンパラメントすべてにおいて見劣り、また先天性疾患や股関節、肘関節等の問題も諸外国に比べて非常に数多く報告されております。また日本では専門的知識を持たずに繁殖している人達がほとんどです。その結果スタンダードを満たした種雄や台雌も少なくてブリーディングが難しいのが現実です。諸外国には公認のバーニーズクラブが有り情報を共有しクラブを揚げて皆が協力して犬質の高いバーニーズ造りに取り組んでおられます。また股関節等の検査を受けていない犬に関しては血統書の発行されないクラブもあり国によっては股関節、C/Cでも血統書を発行しない厳格なクラブもあります。また海外の優良ブリーダーさん達は資金的にも余裕のある方が多く楽しみながらバーニーズライフを送っておられます。残念ながら日本には公認のクラブが無く情報の共有化が出来ず協力し合う事が難しいのが現状です。このような状況では犬質の向上は望めません。また日本は島国と言う事情も有り海外の優れた犬とのブリーディングが難しいのが大きな問題です。2004年には狂犬病予防法が改正され動物検疫等の手続きが複雑になって犬の輸入条件が厳しくなり海外からの犬の輸入が難しくなりました。その為に優秀な犬の精液を海外から導入する事が必要不可欠ですがジャパンケネルクラブでは、出産経験の有る犬でなければ輸入精液の使用を認められておらず、また輸入凍結・低温精液による人工授精は獣医師が実施する事としているが、日本には精子バンクの数も少なく人工授精を行う獣医師も限られており諸費用も非常に高額で環境整備が整っておらず現実的ではありません。この様な厳しい環境の中でも私共は少しでも世界のレベルに近づければと思い毎年、海外のシンポジウムやサミットに参加して日々努力を続けております。
 
 

 

 

文章

Bern Star-s.p.a.